米国メインだけど、リスクヘッジもしたい
2018年現在、最強経済国はアメリカで間違いないとは思いますが20年後にはどうなっているかわかりません。
日本に遅れてアメリカも2035年には65歳以上が未成年者を上回るという予想が出ているそうです。
キツイ言い方ですがお年寄りは生み出す富よりも各種手当てですり減らす分のほうが多い。
こうなると人口が増え続ける国々には後手になってしまいます。今の日本がそうですよね。
長期投資を前提にするなら今のうちから米国以外にも目を向けて投資をしておけば、自分が年老いたときにはそれなりに上がった株価のメリットを享受できるかもしれない。
例えばインドの2016年時点の人口ピラミッドは以下のようになっているそうです。
世界の人口ピラミッド: インド
2035年には6億人(もっと?)が働き盛りになっているかもしれない、そういう国はきっと経済的にも発展するだろう、たぶん。
ETFでS&P500インデックスのVOOを買うように、各国ごとの代表的なインデックスに連動するETFをフレキシブルに売買するのがかっこいいトレーディングだとは思います。しかし、売買コストやなによりも単純に面倒というのもあるので、最初は米国以外の世界全体に投資するETFを選びたい。
SNZKが使っているSBI証券ではCWIというETFがあったようです。
どんなETFなんだろう?
CWI: SPDR MSCI ACWI ex-US ETF
- 株価: $39.41
- 経費率: 0.30%
- 設定日: 2007/01/10
- 流通額: $1,555,231
もうひとつ、iSharesのACWXというETFもほぼ同じものがあったんですがSBIでは買えないみたい。 VOOが経費率0.04%というのを見てしまうと0.3%とかクソ高く感じますが、世界中の企業の株価を見なければいけないんだからそれは大変だろうな、と考えれば納得です。
SPDR: 運用レポート 組み入れ上位銘柄は以下のとおり、社名のあとの数字の単位は%です。
- TENCENT HOLDINGS LTD. 1.40
- NESTLE S.A. 1.29
- SAMSUNG ELECTRONICS CO. LTD. GDR REGS 1.15
- HSBC HOLDINGS PLC 0.98
- NOVARTIS AG 0.96
- TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFACTURING CO. LTD. SPONSORED ADR 0.92
- ROCHE HOLDING LTD GENUSSSCH. 0.84
- ALIBABA GROUP HOLDING LTD. SPONSORED ADR 0.82
- TOYOTA MOTOR CORP. 0.82
- ROYAL DUTCH SHELL PLC CLASS A 0.72
トヨタも0.82%入ってるんですね、1位のテンセントですらようやく1.4%なのですさまじい分散具合です。
CWIはけっして順調というわけではない
下の画像をみてもらえればわかります。
(アメリカのYahoo.comでは上の図のようなチャートの比較が簡単にできるので非常に便利。)
S&500に比べてCWIは設定直後に2008年金融危機に襲われて以来、長らく低迷し続けて10年以上経ってようやく基準価額が設定時に戻るかどうか、という状態です。
インデックス投資はそもそもバートン・マルキールも語っているように、過去株式市場はアップダウンを均せばだいたい毎年○%ずつ成長してきた実績を根拠としてやるものだと思います。であれば、設定から10年以上たっているのにまだまともな成長がないこのCWIには希望を見いだせないということになります。
実際SNZKはこのチャートを見てちょっと買うのを躊躇しそうになっています。
過去のデータを見るとCWIにはあまり希望が持てないのですが、いつも拝見しているカン・チュンド氏のブログでも、最初に書いたように人口パワーに期待して新興国に投資をした方がいいのではないかとおっしゃっておられる。
SNZKは東南アジアを旅行していて、どの国にも熱気に圧倒された覚えがあるのでなんとなく期待してしまうのです。行動経済学的にはきっと「見たものが全て」バイアスに分類されるのだろうが、そういうロマンも多少は欲しい。
書いてて思ったけどASEANインデックス連動ETFみたいのもあるんだろうか、あればそのうち買い付けたいですね。
VWOの方は先進国が無いのですが経費率が魅力的ですね